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在留カードで就労可否を確認する方法

在留カードの4つのポイントを確認すれば、採用候補者が就労できるかどうかを判断できます。確認の手順と判断基準を解説します。

1
在留資格名 就労可能な資格か
2
就労制限の有無 カード表面の記載
3
資格外活動許可 カード裏面の記載
4
在留期限 期限切れでないか

最終更新日: 2026-04-02

Summary

結論: 4つの確認ポイント

在留カードで就労可否を判断するために見る箇所

外国人を採用する際、在留カードの以下4点を確認すれば就労可否を判断できます。1つでも問題があれば、そのまま雇用すると不法就労助長罪に問われるリスクがあります。

確認項目 確認箇所 判断基準
1. 在留資格名表面就労可能な在留資格か
2. 就労制限の有無表面「就労不可」の記載がないか
3. 資格外活動許可裏面許可の有無と制限時間
4. 在留期限表面期限が切れていないか

確認を怠ると不法就労助長罪(3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金)に問われる可能性があります。在留カードの原本を必ず確認してください。

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Check 1

在留資格名の確認

カード表面の「在留資格」欄を確認する

在留カード表面の「在留資格」欄に記載された資格名を確認します。在留資格によって就労の可否や従事できる業務範囲が異なります。

就労が認められる主な在留資格

分類 在留資格 就労範囲
就労制限なし 永住者、日本人の配偶者等、永住者の配偶者等、定住者 制限なく就労可能
専門的・技術的分野 技術・人文知識・国際業務、経営・管理、法律・会計業務、医療、教育、研究 など 資格に対応する業務のみ
特定技能 特定技能1号、特定技能2号 指定された特定産業分野の業務
技能実習 技能実習1号、2号、3号 実習計画に記載された業務のみ

原則として就労が認められない在留資格

就労不可の在留資格

  • --留学
  • --家族滞在
  • --文化活動
  • --短期滞在

ただし例外あり

「留学」や「家族滞在」の場合でも、資格外活動許可を取得していればアルバイト等の就労が可能です。詳しくは「資格外活動許可の確認」セクションを参照してください。

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Check 2

就労制限の有無

カード表面の「就労制限の有無」欄を確認する

在留カード表面には「就労制限の有無」欄があり、以下のいずれかが記載されています。この記載内容で就労の可否を判断します。

記載パターンと意味

「就労制限なし」

永住者、日本人の配偶者等、永住者の配偶者等、定住者に記載されます。職種や業種の制限なく就労できます。

「在留資格に基づく就労活動のみ可」

技術・人文知識・国際業務、特定技能などの就労系在留資格に記載されます。その在留資格で認められた範囲の業務にのみ従事できます。認められた範囲外の業務に従事させると不法就労になります。

「指定書により指定された就労活動のみ可」

「特定活動」の在留資格に記載されます。パスポートに添付された「指定書」の内容を確認し、認められた活動の範囲内かを確認する必要があります。

「就労不可」

留学、家族滞在などに記載されます。原則として就労できません。ただし、裏面に資格外活動許可の記載があれば、許可された範囲で就労が可能です。

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Check 3

資格外活動許可の確認

カード裏面の「資格外活動許可」欄を確認する

在留カード表面で「就労不可」と記載されている場合でも、裏面の「資格外活動許可欄」に許可の記載があれば、定められた範囲内で就労できます。留学生のアルバイト雇用では必ず確認が必要です。

留学生アルバイトの制限

項目 制限内容
労働時間 週28時間以内(学校の長期休暇中は1日8時間、週40時間以内)
禁止業種 風俗営業等(パチンコ店、ゲームセンター、キャバレー、スナック等)
掛け持ちの場合 他の事業所での労働時間と合算して週28時間以内

週28時間を超えて留学生を働かせた場合、企業側も不法就労助長罪に問われます。複数のアルバイト先がある場合は合算されるため、雇用時に他の就労状況を確認してください。

家族滞在の場合

「家族滞在」の在留資格を持つ方も、資格外活動許可を取得していれば週28時間以内の就労が可能です。留学生と同様に、在留カード裏面で許可の有無を確認してください。

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Check 4

在留期限の確認

カード表面の「在留期間(満了日)」欄を確認する

在留カード表面の「在留期間(満了日)」欄に記載された日付を確認します。この日付を過ぎると在留資格が失効し、就労させた場合は不法就労となります。

確認すべきポイント

採用時

在留期限が雇用開始日以降まで有効であることを確認します。期限が迫っている場合は更新申請の予定を確認してください。

雇用中

在留期限を一覧表で管理し、期限の3〜4か月前に更新手続きの準備を促してください。

特例期間について

在留期限までに更新申請を行い、期限到来時点で審査中の場合は、在留期限から2か月間は引き続き在留が認められます。ただし、この特例に頼る運用は避け、余裕を持って申請してください。

Verification

在留カード番号の有効性照会

入管庁のオンラインサービスで番号の有効性を確認する

出入国在留管理庁は、在留カード番号が失効していないかを照会できるオンラインサービスを提供しています。在留カードの原本を確認した上で、念のためこのサービスでも番号の有効性を確認してください。

照会方法

サービス名 在留カード等番号失効情報照会
提供元 出入国在留管理庁
入力項目 在留カード番号、在留期限の年月日
確認結果 番号が有効か失効しているかが表示される

注意事項

この照会サービスはカード番号の失効有無のみを確認するものです。在留カードの記載内容が正しいかどうか(偽造されていないか等)までは判断できません。偽造の疑いがある場合は、ICチップの読み取りによる確認が必要です。

Forgery Check

偽造カードの見分け方

ICチップの読み取りで真偽を確認する

在留カードの偽造は年々巧妙化しています。目視だけで偽造を見抜くことは困難なため、入管庁が提供する読取アプリケーションを利用してICチップの情報を確認してください。

在留カード等読取アプリケーション

提供元 出入国在留管理庁
対応端末 NFC対応のスマートフォン(Android / iPhone)、ICカードリーダー付きPC
確認内容 ICチップに記録された情報(氏名、在留資格、在留期限等)とカード表面の記載が一致するか
費用 無料

目視で確認できるポイント

ホログラム

カード表面を傾けると「MOJ」のホログラムが見える

透かし文字

カードを光にかざすと「MOJ」の透かしが確認できる

カードの質感

正規のカードは独特の質感と厚みがあり、安価なプラスチックとは異なる

推奨対応

目視確認だけでなく、必ず読取アプリケーションによるICチップの読み取りを行ってください。偽造カードの場合、ICチップの読み取りに失敗するか、記載内容と不一致になります。

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